俺と俺

2005年6月6日
『お前はもう終わった。』
と俺が言う。

『なにがだ?』
と俺は言う。

『お前は一生働いて、生きるためかなんか知らねぇけど
 好きなこともろくにできねぇで時間に追われて
 ただただ一生過ごしちまうんだよ。』
と俺が言う。

『いや、俺は好きなことのために一生を費やす。
 嫌いな事だっていい。好きなことのためなら
 嫌なことさえやりたい。そんな気持ち。 
 そのために最大限の努力をし、強く生きる。』
と俺は言う。

『それはただ都合よく納得させてるだけだ。
 なにをやりたいか見えてすらいない。
 どう努力し、どう強く生きるんだ?』
と俺が言う。

『俺はいま、働きたい。金を稼ぎたい。
 極端な理想は求めない。ある程度の方向性があればいい。』
と俺は言う。

『ずいぶん主体性のない生き方だな。後悔するぞ?』
と俺が言う。

『・・・。』
俺は何も言えない。

『強く生きるってか?好きなことをやるってか?
 今まで何一つ出来なかったお前がこれからなにをするってんだ?』
と俺が言う。

『もう、今は前に進むしかないんだ。』
と俺は言う。

『何もしなくたって前には進むさ。強制スクロールなんだよ、人生は。
 どうせお前は壁と画面端に挟まれて死ぬんだろ?』
と俺が言う。

『・・・。やるしかない。人生はなんって短いんだ。もう21年も過ぎた。
 好きなことも嫌なことも、出来る事なら全部やる!』
と俺は言う。

『・・まあ頑張れよ。』
と俺が言う。

『自分を忘れないようにするよ。』
と俺は言う。

何度か俺を忘れていたり、
俺のフリをしたりしたけども
結局は俺だった。

友人の受け売り。

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