R-18 ドラえもん
2005年9月14日のび太、15才、夏の終わり。
ぽつりと、つぶやく。
ドラえもんは押入れの中でお昼寝。
押入れのふすま越しに。語りかけるように。
『ドラえもん・・・。』
『ん?どうしたの?のび太くん?』
ガタッ
『いや、押入れの中で聞いて・・・。』
『・・・うん。』
『・・・。』
『どうしたの?のび太くん?』
『うん・・・しずかちゃんと・・ヤッてみたいんだ。』
『・・・。そう・・。大人になったんだね。』
ガラガラッ
ドラえもんが静かに押入れから出てくる。
『・・・。』
『・・・。』
『コレをあげるよ。』
『・・・。』
『「“ほとんど”しずかちゃ〜〜ん」!!
これでたくさん愉しんでよ!!のび太くん!!』
『・・・ドラえもんの馬鹿〜〜!!なんで分かってくれないんだよ!
本物じゃなきゃ・・・本物じゃなきゃ駄目なんだよ!!』
ドタドタドタ
家を飛び出し、泣きながら走ってゆくのび太。
『・・のび太くん・・・。』
思春期とは。青春とは複雑で難しいものなのだ。
・・・・一週間後・・・・
ドラえもんは月に一度のメンテナンスのため未来へ帰っている。
のび太の部屋。
『あぁぁぁ、しずかちゃん、しずかちゃん、しずかちゃん!』
「“ほとんど”しずかちゃん」と励むのび太がいる。
『違う(と思う)。全然違う(と思う)。本物じゃなきゃ駄目なんだ。
でも、あぁ〜あぁ〜あ〜〜〜!!違うんだ〜〜ぁぁぁぁぁ!!ウッ!!』
ガラッ、バタン!!
『おう、のび太〜いいもんもってんじゃねぇかよ〜!』
『ジャ、ジャイアン!!?』
『おう、コレ借りていくぞ〜』
『え〜!?そんなぁぁ〜!』
・・・・翌日・・・・
『・・・。』
『のび太くん、ただいま〜。アレ?どうしたの?』
『・・・。グスッ。・・・。ジャイアンが、ジャイアンがぁ〜〜。』
『・・。許せない。いくらなんでも、あんまりだ!』
・・・・一時間後・・・・
『ジャイアン!“ほとんど”しずかちゃんを返せ!
あれはのび太くんに出してあげた道具(玩具)だぞ!!』
『そうだ!返してよ!ジャイアン!』
『あぁ〜アレ?ワリッ!壊しちまった。ハイ。』
『・・・。』
『ジャ、ジャイアン、こ、これ!どこに突っ込んだんだよ!
コレじゃあ壊れて当たり前だよ!』
『いやぁ〜全然締付け足んなくてさあ〜。笑』
『だからって、は、鼻はダメだよ、ジャイアン・・。』
『ワリ、ワリ!けど本物の方が全然良かったぜ!じゃ、じゃぁな!』
『え?え?本物って!?ヤッちゃったの!?ジャイアン?』
『あん?しずかちゃんなんてみんなとヤッてるぜ?
公衆便所って有名だぜ?しずかちゃんは。まぁ初めては出来杉らしいけどな。』
『そんなぁぁ〜〜』
・・・・2ヵ月後・・・・
『おらぁ、出て来いクソドラ!!』
『の、のび太くん・・・。』
『今から、集会行ってくっからよ、金くれや、あん?』
『しょ、しょうがないなぁ〜』
『早くしろや!殺すぞ?・・。じゃぁ行ってくっからよ、クソドラ!じゃぁな』
『き、気を付けてねぇ〜』
『うっせぇ、死ね!あ、それとトルエン買っとけよ!』
・・・・・・・・・・・・
のび太は強くなった。あの事件から。
誰にも頼らず、強く、誰より激しく生きている。
暴走族『愚蓮』に加入し、愛車CBX400Fでブイブイ言わしている。
だが、これからなのだ。人生は。人生というやつは。
確かに、グレてはしまったが、まだ先はある。
そこには信念がある。折られて強くなるものなんていくらでもあるのだ。
真っ直ぐな瞳は何も変わらない。あの頃のままだ。
のび太はやがて気付く。過ちに。そうやって大人になっていく。
近付き、離れ、また近付く。そうやって大人になっていく。
・・・。のび太は、また強くなる。
だが、のび太は知らない。
実はドラえもんもしずかちゃんとヤッていたことを。
ぽつりと、つぶやく。
ドラえもんは押入れの中でお昼寝。
押入れのふすま越しに。語りかけるように。
『ドラえもん・・・。』
『ん?どうしたの?のび太くん?』
ガタッ
『いや、押入れの中で聞いて・・・。』
『・・・うん。』
『・・・。』
『どうしたの?のび太くん?』
『うん・・・しずかちゃんと・・ヤッてみたいんだ。』
『・・・。そう・・。大人になったんだね。』
ガラガラッ
ドラえもんが静かに押入れから出てくる。
『・・・。』
『・・・。』
『コレをあげるよ。』
『・・・。』
『「“ほとんど”しずかちゃ〜〜ん」!!
これでたくさん愉しんでよ!!のび太くん!!』
『・・・ドラえもんの馬鹿〜〜!!なんで分かってくれないんだよ!
本物じゃなきゃ・・・本物じゃなきゃ駄目なんだよ!!』
ドタドタドタ
家を飛び出し、泣きながら走ってゆくのび太。
『・・のび太くん・・・。』
思春期とは。青春とは複雑で難しいものなのだ。
・・・・一週間後・・・・
ドラえもんは月に一度のメンテナンスのため未来へ帰っている。
のび太の部屋。
『あぁぁぁ、しずかちゃん、しずかちゃん、しずかちゃん!』
「“ほとんど”しずかちゃん」と励むのび太がいる。
『違う(と思う)。全然違う(と思う)。本物じゃなきゃ駄目なんだ。
でも、あぁ〜あぁ〜あ〜〜〜!!違うんだ〜〜ぁぁぁぁぁ!!ウッ!!』
ガラッ、バタン!!
『おう、のび太〜いいもんもってんじゃねぇかよ〜!』
『ジャ、ジャイアン!!?』
『おう、コレ借りていくぞ〜』
『え〜!?そんなぁぁ〜!』
・・・・翌日・・・・
『・・・。』
『のび太くん、ただいま〜。アレ?どうしたの?』
『・・・。グスッ。・・・。ジャイアンが、ジャイアンがぁ〜〜。』
『・・。許せない。いくらなんでも、あんまりだ!』
・・・・一時間後・・・・
『ジャイアン!“ほとんど”しずかちゃんを返せ!
あれはのび太くんに出してあげた道具(玩具)だぞ!!』
『そうだ!返してよ!ジャイアン!』
『あぁ〜アレ?ワリッ!壊しちまった。ハイ。』
『・・・。』
『ジャ、ジャイアン、こ、これ!どこに突っ込んだんだよ!
コレじゃあ壊れて当たり前だよ!』
『いやぁ〜全然締付け足んなくてさあ〜。笑』
『だからって、は、鼻はダメだよ、ジャイアン・・。』
『ワリ、ワリ!けど本物の方が全然良かったぜ!じゃ、じゃぁな!』
『え?え?本物って!?ヤッちゃったの!?ジャイアン?』
『あん?しずかちゃんなんてみんなとヤッてるぜ?
公衆便所って有名だぜ?しずかちゃんは。まぁ初めては出来杉らしいけどな。』
『そんなぁぁ〜〜』
・・・・2ヵ月後・・・・
『おらぁ、出て来いクソドラ!!』
『の、のび太くん・・・。』
『今から、集会行ってくっからよ、金くれや、あん?』
『しょ、しょうがないなぁ〜』
『早くしろや!殺すぞ?・・。じゃぁ行ってくっからよ、クソドラ!じゃぁな』
『き、気を付けてねぇ〜』
『うっせぇ、死ね!あ、それとトルエン買っとけよ!』
・・・・・・・・・・・・
のび太は強くなった。あの事件から。
誰にも頼らず、強く、誰より激しく生きている。
暴走族『愚蓮』に加入し、愛車CBX400Fでブイブイ言わしている。
だが、これからなのだ。人生は。人生というやつは。
確かに、グレてはしまったが、まだ先はある。
そこには信念がある。折られて強くなるものなんていくらでもあるのだ。
真っ直ぐな瞳は何も変わらない。あの頃のままだ。
のび太はやがて気付く。過ちに。そうやって大人になっていく。
近付き、離れ、また近付く。そうやって大人になっていく。
・・・。のび太は、また強くなる。
だが、のび太は知らない。
実はドラえもんもしずかちゃんとヤッていたことを。
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