しかし 恋の門 という漫画である。
異常だ。誠に異常である。
異常が故、飲み込まれ、正常と勘違いをするほどである。
こんな本が部屋に置いてあったら、お洒落だと思う。
だが、俺はそのお洒落が気に食わない。鼻持ちならない。
「恋をするわたしは狂っている
そう言えるわたしは狂っていない」
――――――死んだ人の言葉
と、物語がはじまるあたり、胡散臭い。きな臭い。
アンダーグラウンド的なノリの雰囲気も苦手だ。
不透明で腹立たしい。そのくせ不純物が無いのでなお腹立たしい。
ビートと恋愛叙情の中間の香りがする。
鼻腔から発散する悪臭で
ぼくの眼は
くずれた寒天
と、詠ったビート詩人の八木忠栄のような感じだ。
人間の本気の目というのは恐いもんだ。
怒った目よりも恐い。
澄んでいて、真っ直ぐで、力強い割りに、死んだような目。
俺のやる気を削ぐ。
全てを納得させられる。
無理強いでなく、俺の気力が、向きを変え、流される。
そんな本気の目は恐い。
この漫画のキャラクターは常に、そんな目をしている。
この漫画は恐い。
異常だ。
異常だ。誠に異常である。
異常が故、飲み込まれ、正常と勘違いをするほどである。
こんな本が部屋に置いてあったら、お洒落だと思う。
だが、俺はそのお洒落が気に食わない。鼻持ちならない。
「恋をするわたしは狂っている
そう言えるわたしは狂っていない」
――――――死んだ人の言葉
と、物語がはじまるあたり、胡散臭い。きな臭い。
アンダーグラウンド的なノリの雰囲気も苦手だ。
不透明で腹立たしい。そのくせ不純物が無いのでなお腹立たしい。
ビートと恋愛叙情の中間の香りがする。
鼻腔から発散する悪臭で
ぼくの眼は
くずれた寒天
と、詠ったビート詩人の八木忠栄のような感じだ。
人間の本気の目というのは恐いもんだ。
怒った目よりも恐い。
澄んでいて、真っ直ぐで、力強い割りに、死んだような目。
俺のやる気を削ぐ。
全てを納得させられる。
無理強いでなく、俺の気力が、向きを変え、流される。
そんな本気の目は恐い。
この漫画のキャラクターは常に、そんな目をしている。
この漫画は恐い。
異常だ。
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