JRのジャパシド

去年の冬だったか、大学の就職セミナー的なヤツがあって
参加するのが面倒だったので、出たくなかったんだが、
強制参加っぽかったので出た。
内容は、俺らの一個上の先輩らが、就職活動の様子や、
アドヴァイスを俺らに伝える。というもの。

俺と友達はコクリコクリとなりながら、その話を聞く耳半分で聞いていた。
すると、3人目に登場した先輩がすごかった。

『就職活動は熱意を持って、早めに動き出さなければなりません』

と、のたまうその先輩の格好と言えば、靴はレッドウィングのエンジニアブーツ。
タイトな黒ジーンズ。薄いフード付きのパーカーの上には、小さめで、ピッチピチ、
真っ黒のダブルの鋲付き革ジャン。髪の毛はツンツン。
鋲付きベルトの辺りから伸びたチェーンがいかにそいつがパンクかを表現している。

え？この人「就職」って言葉からは一番遠いいところにいるのでは！！？
と、隣でよだれを垂らしながら半目を開けて寝ている友人を叩き起こしヒソヒソ話をする。

例えるんなら、彼はジャパニーズ・シド・ビシャス。Punk’n’roll is not dead！
そんな彼が就職のなにがしを語っていいのか！！？となって、笑うに笑えず、
っつうか笑いを堪えるのに精一杯で、何を話したのかまともに覚えていない。笑

似合う職種と言えば、ロックショップの店員か、旋盤工くらいなもんでありそうだが
そいつがまた、『JRに勤めました』ってンだから堪らない。笑
今頃バリバリ働いてんのかなぁ〜。

ジャパシド（パンク兄ちゃん）の話の前に2人くらい同じような話をしたんだが、
そいつらは見た目優等生のくせに敬語も使わず、話も下手で、どうもやる気がなく、
兎に角駄目なヤツだった。

だったもんだから、パンクロッカーの兄ちゃんがやたら輝いて見えた。笑
一番ハキハキとしていて、礼儀も正しく、目には情熱（働く意欲）が溢れ、
「普通、逆じゃねえか！！？」って思いをも吹き飛ばしてしまったのだ。

俺の中でのパンクロッカーのイメージが音を立てて崩れ、
『はぁ〜世の中にはこんな健康的なパンクロッカーもいたのか！！』って思った。
もう、逆にかっこいいんじゃねぇか？って思えるほど。笑

ジャパシド＝ジャパニーズ・シド・ビシャスです。念のため。
　
　
　
　
　
いいね。

『年金を払い、ガン保険に加入し、役場に確定申告しにいくパンクロッカー』（笑）

いつだか、友達が選挙に行った話をブログに書いてたけど
（http://blogs.yahoo.co.jp/cbgb_1985）なんだかそれを思い出すな。

『選挙に行って、郵政問題に頭を抱えるパンクロッカー』（笑）