小泉八雲

2006年1月9日
これは実録の物語である。
この事件が起きた瞬間、友人の健太に思わずメールしてしまうくらいの物語である。
その時健太に送ったメールをリメイクしてあなたに届けよう。

その前に少しバックグラウンドをば

12月25日 クリスマス

俺は故郷に帰省するためにJRに乗っていた。
札幌駅から八雲駅まで行き、バスに乗り換え江差まで行く手はずだった。

記憶が正しければ俺が乗る「スーパー北斗」の停車駅は札幌側から

『札幌→新札幌→南千歳→苫小牧→登別→東室蘭→洞爺→伊達紋別→長万部→
 八雲→森→大沼公園→五稜郭→函館』

だ。

・・・
夜通し朝方まで、友人宅でQUEENのフレディーについて
話し合っていたのが悪かったのだろうか。

はっと気が付くと俺の乗るスーパー北斗2号の自由席7号車の
電光掲示板には「まもなく森」の文字。
ん?ん?ん!!?

一瞬にして目が醒める。
物売りの姉さんに尋ねる。
『もしかして八雲って過ぎちゃいました?』
『はい。』

しまったああああああ!!寝過ごした!!!!
八雲で降りなければそこで接続している江差行きのバスに乗れないではないか!!
あせる、あせる。やばい。

だが俺は持ち前の愛と勇気であることに気付く。
素人には気付くことが出来ないであろう巧妙な時刻表トリックだ。

そう、八雲で下車に失敗したとて、函館まで行けば駅前から江差行きのバスが出ているのだ。
そして13時に出航の奥尻行きフェリーには定刻で間に合うのだ。
だが、この技には少々危険が伴う。なんと電車賃が約2000円ほど割高なのだ。
素人にはあまりオススメできない。
しかしもう一刻の猶予も争っている暇はない。
車掌室に切符の買い足しに走る。

車掌室に向かって走っている道中、着用していたジャンパーのチャック部がガキ数名にヒットしたが
もし電車を乗り過ごしてしまっても慌てず対処できる大人になって欲しいという
俺からのクリスマスプレゼント(喝)だと思ってもらえれば、
たかが猛スピードで金属が己の眼球へクリーンヒットしたとて痛いものではない(はずだ)。

ということで俺は無事乗車券を1820円分買い足し、函館へ上陸することが出来た。

物売りの姉さんに『八雲は過ぎましたか?』と質問している最中、
俺は冷静にも「なんでこういう系の仕事をしている人は厚化粧なんだろう?」と考えていた。

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